コロナ禍を受けて、半年前には想像も出来なかったような困難に直面しながら年度末の報告書をまとめました。財団ホームページのTOPにあるように、感染者数が世界第3位となっているインドにおいては、支援先がサイクロンや洪水の被害に遭い、甚大な被害を受けています。またパキスタンで今年の3月から予定されていたトランス女性への支援は、現在はコロナで生計を断たれてしまった彼女たちへの生活を支えるための、緊急支援となっております。現在までに1200名を超える女性と子どもへの支援を行っておりますが、まだまだ継続した追加支援が必要な状態です。お心を寄せていただける活動へ、ご寄付を頂けますと幸いです。
宗像財団の今年度の活動としては、2019年8月に行われたアフリカ開発会議(TICAD7)での公式サイドイベントの実施が国内での大きな啓発活動となりました。また財団の活動をより多くの方に直接知っていただくため、オンラインでの講演や大学での出張授業なども行っております。講演などの依頼につきましては、「当団体について」よりお問合せ・お申込みいただけます。
2019年度も管理費を極めて低く抑えて(役員無報酬・家賃と光熱費はなし)、頂くご寄付の全額をプロジェクト実施費に充てました。またインターンを含めて、プロボノ(ボランティア)で働くスタッフに支えられて、様々なアイデアを形にすることが出来ました。2020年度はファンドレイジング担当顧問を迎えて、宗像財団の活動をより多くの方に知っていただけるよう、努力いたします。
コロナ禍で私たちの生活そのものも不安や困窮に直面しております。しかし、出稼ぎ労働者として一家の家計を支えた男性が失職して帰郷し、サイクロンや洪水で畑も壊滅的な被害を受けたインド農村部などでは、女性や子供たちが、考えられないほどの困窮と絶望に直面しています。みなさまの暖かいご支援をどうぞよろしくお願い致します。
2020年7月27日
宗像財団設立代表理事
田中真奈
一般法人法のルールに従い、宗像財団の2018年度の財務情報と事業報告を公開いたします。設立者である宗像康子の意思を形として、少しでも多くを途上国の恵まれない人々、迫害を受けている人々、に届けるために全力疾走いたしました。理念を形にするために多くの努力を重ねたことを、財務諸表と事業報告を通じてお伝えできれば幸いです。
宗像財団の特徴となる点をいくつかご紹介いたします。
2019年度も引き続き8事業をモニタリングしていくと共に、宗像財団の取り組みを少しでも多くの人に知っていただけるよう、啓発活動にも注力したいと思います。
2019年7月28日
宗像財団設立代表理事
田中真奈